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ひちょりスクイズハム地上戦8点/日本S

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7回表、スクイズを成功させる森本(撮影・長島一浩)
7回表、スクイズを成功させる森本(撮影・長島一浩)

<日本シリーズ:巨人4-8日本ハム>◇第4戦◇4日◇東京ドーム

 梨田日本ハムが「地上戦」を挑み、2勝2敗のタイに戻した。前日3日の第3戦でブレーキとなった高橋信二内野手(31)が先制2点適時打で勢いをつけ、4点リードの7回には森本稀哲外野手(28)が1度失敗しながらもスクイズを決めた。3本塁打を放ちながらも敗れた前日とは一転、本来得意とする戦法でよみがえった。

 小さな、小さな野球が、敵地ファンに大きな衝撃を与えた。連打あり、スクイズあり、盗塁ありのスモールベースボール。日本ハム梨田監督は「今日はよくつながった。よく打ったね。常に先行した形でいけたのがよかった」。大仕事をやってのけた選手たちをたたえた。前日は「空中戦」で散ったが、得意の「地上戦」で雪辱した。

 パを勝ち抜いた「つなぎの野球」が、鮮やかな先制点を生み出した。3回1死一塁、2番でスタメン復帰した森本が内角高め直球系のボールを強引に流し打って二塁内野安打とした。「進塁打の意識」と「全力疾走」でチャンスを広げる。勝負強い3番稲葉を迎え、警戒が薄れた相手バッテリーのスキを二走田中が逃さない。初球に三盗を決めると、稲葉の四球で1死満塁。打席には前日3日の第3戦で、8回無死一、二塁の好機に併殺打に倒れた高橋。「昨日はボールを見過ぎていた。その反省を生かしました」と言うように、迷うことなく初球を強振。左前へリベンジの先制2点適時打を放った。前夜は断ち切られていた自慢の打線が、見事につながった。

 さらに4点リードの7回には、1死三塁から森本も“リベンジ”を成功させた。カウント0-1で1度失敗したスクイズを、続く3球目で投前に転がした。自身初めてという2球連続スクイズのサインに「後ろに母の顔があると思って、後ろにスルーできないと思った」とちゃめっ気たっぷりだ。梨田監督は「警戒していないように見えた。そういうそぶりがあれば、していなかった。勘ですから。この球場は(1発があるので)何があるかわからないから」と、静かに満足感をにじませた。前日は8回無死一、二塁で、高橋に強攻させて併殺。試合前に「昨日は作戦的に失敗だった」と冷静に振り返った。1点にこだわるそつのない野球。8回に相手の猛烈な追い上げにあっただけに、序盤にコツコツと重ねた得点が生きた。

 かつての本拠地で「普段着野球」を披露した。この日は4万5133人の大観衆がスタンドを埋め尽くしていた。今から6年前。日本ハムは巨人と同じ東京ドームを本拠地にしていたが、連日超満員の人気球団とは対照的に客席には空席が目立った。待遇にも巨人とは圧倒的な違いがあった。巨人のロッカー室には入ることが許されず、一般の利用者と同じ、狭いロッカー室が割り当てられた。苦汁をなめ続けた。だが、負ければ王手をかけられる一戦で、対戦成績を2勝2敗のタイに戻してみせた。

 敵地で試合巧者ぶりを発揮した。梨田監督は「(ファンに)札幌に帰ると約束していたから良かった。打線も投手もつないでいくという、いつもやっている野球をやっていきたい」と、3年ぶりの日本一奪回に自信をみせた。大きな、大きな目標は、もうすぐそばにある。【本間翼】

 [2009年11月5日9時56分 紙面から]


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高橋信二

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